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2011年3月22日 (火)

弱音を吐けないのは男の本能

昔からよく男は人前で弱みを見せない、

と言われている。

一見、どうでもいいようなことではあるが、

意外に深い意味もあるようだ。

一般的に、どの男性にとっても、

自分の弱みを見せることは最大の恐怖、

であると無意識に感じているものらしい。

会社や取引先で、

プレゼンテーションをしようというような場合、

最大の恐怖というのは、

自分がこのプレゼンによって、

自分かいかに無知でおろかであるかを

同僚やお客様の前で露呈することと言える。

それは、例えば、女性の場合で言うと、

「ノーメイクで買い物をしている時に、

知り合いにバッタリ出くわしてしまう」

というのが、

かなりの恐怖体験であるというのと

同じかもしれない。

それど同様なくらい、男性にとっては、

人から、アイツはバカだと思われることは、

恐怖なのである。

そしてその恐怖は、本能的なところから

来るものなのだ。

では、その本能的な恐怖心は、

なぜ生まれてくるのか?

それは男の太古の昔にさかのぼる。

原始の昔、進化していくプロセスでの

男性の役割と言うのは、

食べ物を発見して持ってくる、

ということと、

家族の命を守る、

ということだった。

従って、昼間は荒野へ出かけていき、

動物を発見しては捕らえて持ち帰り、

夜になると、野獣のキバから、

家族の命を守るというのが、

男の役割だった。

一方で、女性は、

子どもを産んで育て、家庭を守ってきた。

そして、それが現在に至るまでの

人間族の男女の果たしてきた役割分担だった。

男性の役割の場合、

無知や無能というのは最大の弱点となる。

獣の狩猟において、動物の習性や狩りの知識に

関する無知は、それこそ命に関わる。

家族に獲物を持って帰れないし、

家族も守ることができないからだ。

一家の長として、

家族を飢えさせないで命を守るという使命を、

抱えている男が、悩みを人にさらけ出したり、

無知を知られるということは、

自分が男として用を成さないということを、

自分から言っているようなものなのである。

古からのそういう経験から来ている恐怖心が、

現在でも男の見栄やプライドという言葉に

つながっているのかもしれない。

しかしながら、逆に、本当に強い人間や、

能力のある男は、自分の弱さを隠す必要を

感じていないのかもしれない。

自分の弱点や無知であることを、

他人に素直に話せる男は、じつは

大きな人間であると言えるのかもしれない。

過去にノーベル賞を受賞してきた人というのは、

逆に常識的なことを知らないこともあったという。

そんな場合、すぐに人に聞いたという。

一生をかけて専門分野の知を蓄積してきたような

人でも、自分が知らない分野や事柄に関しては、

素直に自分が無知であることを認めてしまうのである。

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