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2009年12月13日 (日)

「立花隆のがんの謎に挑む」を見ました

NHKスペシャルの番組で興味深いタイトルを見つけたので

見てみることにしました。

「タイトル」は、「立花隆が癌の謎に挑む」です。

なぜ興味を引かれたかというと、ご存じのとおり、立花隆氏は

作家でありライターでもあり、その切り口は対象を深く鋭く追及したもの

ばかりであります。

立花隆氏が癌を研究するとなると、おそらくそれまで自分の知らなかった

ことを提示してくれるのではないかという期待から見ることにしました。

90分の特別番組は、小生にとっては「目から鱗」の内容でした。

正直、見終わってから気分が落ち込みました。

それは立花氏が世界中の癌の最新研究を行っている研究者の方々を

訪れ、立花氏がひとつひとつ癌に対する最新時点での事実を理解して

いく様と、その事実が非常に重たい事実であったことに対しての

結果でした。

癌はすでに人類が約40年前から取り組んできた病気であり、

何となく癌撲滅の研究は、かなり進展してきているのだろうと

考えていたからでした。

しかし立花氏の精力的な取材から判明したのはそれとは正反対の

事実でした。

端的にいうと、人類が癌を制圧するためには少なくとも

これから50年から100年間くらいはかかってしまうだろうという

事実でした。

つまり、人類はまだ癌の成り立ちの仕組みにようやくたどり着いた

というレベルにしかないということでした。

癌が容易に制圧できないのは、癌発生の仕組み自体が、

人間の生命の起源につながっているというものだからでした。

研究者から言わせると、人間が癌になるのは避けられないという

ことです。

人間という種が生き延びていくためには子孫を残すことが必要であり、

そのためには子供が産めるようになる期間は、少なくとも死んでは

ならないということが条件です。

そこで人が十分に生殖能力がある期間は、癌も発生率が低くなって

いますが、それは人類の進化のなかで獲得してきた能力であると

いいます。

しかしながら、60年、70年、80年と生きていく中で、すでに子孫を

残した生物としては、人間もほかの動物と同じだとすれば、

長らく生き続けても意味がないわけです。

人間以外の動物は、生殖活動を行うとすぐに死んでしまうものが

多いという事実もあります。

人間はその進化の過程で、少なくとも生殖活動時には死なないように

身体を進化させてきた、しかし生殖を成し遂げた時点で、生命の根源に

かかわる機能を持つ癌細胞の発生を抑えられないということのようです。

立花隆氏は、番組の最後に、この取材を通して癌を知れば知るほど

簡単には癌は制圧できないということが良くわかった、また、この取材を

通して、「生きるとは何なのか、人間とはどういうものなのか」を自分に

問いかける取材であったと述べています。

さらに、立花隆氏は次のように述べています。

「癌を克服する」という言葉の意味は、立花氏自身から言わせると、

癌になってもくよくよとしないで、生きられるまで生活の質を落とさずに

精一杯、生きていくことこそ、癌を克服するということだと思うと

述べていたことが印象的でした。

小生にとっては非常に重たい番組でした。

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