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2008年8月

2008年8月28日 (木)

比較的多いご相談

最近クライアント様からのご相談の比較的多いもので、自分の部署の

若手社員に関するものがあります。

指示していても本当にわかっているのか、やる気があるのか、いまひとつ

よく掴めないままでいる・・・というものです。

この管理職の方は、いわゆる60年代の「高度成長時代」の中で、

若手社員として鍛えられ、育てられた方です。

今、このような中高年管理職の方と、若手社員との間での価値観の違い

によるコミュニケーションの食い違いがとても増えています。

管理職の方はとても優秀な方です。

またその若手社員君も、著名企業の社員であることから、おそらく

優秀な人物であると推察されます。

ある意味、中高年管理職と若手社員との価値観の違いというのは、

どの企業でも存在していることです。

管理職の方が若手であった頃、誰もが上司の指示や命令通りに

動いていれば、やがて出世し、給料も増えていくことが誰でも

見通せる時代でした。

その頃の若手社員は、欲しいモノが色々とあったのです。

頑張れば給料が増え、オーディオセットが買える、車が買える、

そしてマンションも欲しい・・・。次々に夢は膨らんだのです。

しかし、今はどうでしょう。

先進国の中でもトップレベルの生活水準となった国の中で、身の回り

にはあらゆるモノが溢れています。

生まれた時から、家には既に自家用車があり、パソコンがあり、

ブルーレイディスクもあり、大画面テレビもあります。

住まいも都市部のマンションとか、郊外の一戸建て、に住んでいるでしょう。

こんな状況では、敢えて「さらに上を目指そう!」、「がむしゃらに

働いて稼ごう!」などという気持ちにはなり難いのも無理はありません。

マズローの欲求5段階説でも、物質的な欲求が満足した段階では、

より高度なレベルの欲求段階、つまり心の充足、に欲求が向くと言います。

さらにもう一つ原因があります。

父親のように猛烈に仕事をしても、今後しばらくは低成長時代が

続くというコンセンサスの中では、給料も地位も上がる、という保証

はありません。

それどころか、会社に忠誠を尽くして滅私奉公してきたサラリーマンが、

目の前で次々にリストラされている現実を知ってしまったのです・・。

彼らは、お金のために一生を会社に尽くすという生き方に、疑問を

持っているのです。

何も仕事をしなくても、やりたいことや好きなことをしてだらだらと

過ごしていることのほうが楽だし、自宅で親にパラサイトしている限り、

食うに困ることはありません。

.

このような背景で育ってきたことから、若手社員と既存管理職との間

には、「働く動機、働く価値観」の違いが決定的に存在しているのです。

ではどうすれば若手社員をやる気にさせ行動させることが

できるのでしょう。

若者は、もはや「有限」となった「お金や地位」に代わる報酬として、

自分を「肯定」してもらうことを、意識的あるいは無意識的に

切望しているのです。

上司に自分の存在を認めてもらうこと、遣り甲斐のある仕事を

することで充実感を感じたい、仕事を通じて自分を成長させ

自信を持ちたい・・等々。

一昔前の上司、管理職はパワー、権力で部下を動かしていました。

しかし現在では若手との上記のような価値観そのものが異なって

いることから、もはやパワー、権力では動かすことはできないのです。

この点にまだ気付いていない上司、管理職は失格と言って良いでしょう。

ではこれからは、どうやって若手を惹きつけ動かすことができるのか。

これからの時代は、上司としての人間的魅力によって惹きつけ、

自ら行動させていくことが強く求められているのです。

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