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2008年4月

2008年4月26日 (土)

上から目線と減点主義

今年の新入社員に、「どんな上司が理想か」をアンケートした結果、タレントの

所ジョージさんが第1位になったそうです。

一体、所さんのどこに惹かれたのでしょうか?

少なくともタレントであることから「上から目線」が感じられない、ということが1つの

理由ではないでしょうか。

「上から目線」が皆無で地位や境遇に関係なく、誰にでも常に同じスタンスで接することが

できる、というのは「包容力の差」とも言い換えることができるでしょう。

では、この「包容力」はどこからくるのでしょうか?

それはゼロからの積み上げで他人に接することができるということにあるのでは

ないでしょうか。

他人はこうあるべきだという期待像からの減点主義で見ていればいわゆる

侮蔑や偏見が生まれてきます。

自分自身が特別な存在ではないのに相手を自分で作った物差しで見てしまうというのは

おかしな話ですね。

人としての基本的なスタンスとしては、間違いなくゼロからの積み上げで他人に接していく

ということではないでしょうか。

しかし、若くしてゼロからの評価、加点主義が取れることは稀です。

ある程度、経験を重ね、人生の試練を乗り越えていくことで次第に気が付いてくる

というものでしょう。

部下をコーチングする上司にとって必要な視点とは、このゼロからの積み上げの視点

です。相手を減点主義で評価するのではなく、加点主義で評価していくのです。

いつもニコニコ顔で誰に対しても屈託無く、話しやすい所ジョージさんは、この視点を身に

付けているのでしょう。それを新入社員は直感的に感じたのです。

こうありたいものですね。

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上司の努力が不可欠

企業でビジネスコーチングを行っているところは非常に多くなっています。

でもなかなかうまく機能していないように思うという声が良く聞かれます。

それもそのはずです。ビジネスコーチングを早速使ってみよう!という上司

には気をつけなければなりません。

書店で何冊かの「コーチ本」を読んで、その勢いで部下にコーチングを始めるという

ケースが見受けられるからです。

もとより、この程度の上司ではビジネスコーチングなどできないと思います。

人がこの程度のことで変わるわけはないでしょう。

こんな上司にコーチングをされる部下こそ、いい迷惑でしょう。

今の管理職は自分で勉強しない方が増えているような気がします。

「コーチングごっこ」になりたくなければ、まず上司が本気になって勉強することです。

また往々にしてこの類の上司は部下の気持ちを考えません。自分のことで頭が一杯、

自分の為に部下にコーチングを行っているからです。

こんな上司はコーチングを行わないほうがむしろ正解です。無理にすれば逆に自身の

人間性を部下に見抜かれてしまうでしょう。

特にパーソナルコーチングではコーチングに入る前のクライアントの気持ちの整理が

とても重要です。このプロセスが無いとコーチングが機能しないからです。

このスタンスはビジネスコーチングでもまったく同様と言えるでしょう。

部下は日々職場の中で実にいろいろなストレスを感じつつ仕事をしているのです。

部下は自身が抱えている「未完了感」をまず整理することが先なのです。

それで気持ちの整理ができ、やっと前に進む意欲が出てきます。

この段階で初めてコーチングの準備態勢ができたわけです。

この場合、上司はまずこの気持ちの整理の手助けをすることから始めなくては

なりません。

このプロセスを飛ばして行っても、部下は心そこにあらず、でしょう。

このような上司はまず人間理解から始めなくてはならないのです。本来、管理職に

必要な能力を持たない人間がなってしまった場合によく起こるケースでしょう。

これでは上司の自己満足的な、ただの会話でしかありません。

尤もこのような状況を重ねてコーチング業界が発展していくわけですから、あながち

悪いこととも言えないかもしれません。部下にとってはたまりませんが・・^^

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